2026年7月なにが起きた?ほぼこも的セキュリティまとめ

※この記事の全文は、2026年7月に「ほぼこもセキュリティニュース」で取り上げた情報をもとに、生成AIによって要約・構成しています。

生成AIが業務へ浸透し、「AIエージェント」という言葉を耳にする機会も一気に増えてきました。その一方で、サイバーセキュリティの世界では、AIを活用した攻撃やAIそのものを狙う新たな手法も次々と報告されています。日々新しいニュースが流れ込むなか、ほんの1か月前の話題でも記憶の奥へ押し流されてしまいがちです。

というわけで、今月もお届けします。「ほぼこもセキュリティニュース・月イチまとめ」第15回。
今回も生成AIと共に、2026年7月に話題となったトピックをあらためて整理しました。

7月は、AIを取り巻く攻防の変化をはじめ、開発環境やクラウドサービスを悪用する攻撃、検出回避や多機能化が進むマルウェアなど、多彩なテーマが取り上げられました。

先月の動向を俯瞰し、情報を棚卸しするための読み物としてご活用ください。

サイバーセキュリティトレンドの概観:2026年7月の振り返り

2026年7月は、AI技術の活用拡大と、それに伴う攻撃手法の変化が印象的な一ヶ月でした。
AppleではAIを活用した脆弱性発見を受けた緊急アップデートが実施される一方、Neo Cellでは人間が戦略を担い、AIエージェントが攻撃を自律的に実行する新たな攻撃パラダイムが確認されるなど、防御側・攻撃側の双方でAI活用が新たな段階へ進みつつあります。

また、GitHubやAI Skills・MCPサーバを悪用したFakeGit、開発環境を狙うChocoPoC、Google APIやMicrosoft 365を悪用するToddyCatやHOLLOWGRAPHなど、開発基盤やクラウドサービスといった「信頼された環境」を標的とする攻撃が相次ぎました。攻撃者が日常的に利用されるサービスへ巧みに紛れ込む傾向が、より鮮明になっています。

一方、LabubaRATやTrickBotでは検出回避や潜伏技術が進化し、GigaWiperではバックドアや情報窃取機能を組み合わせた多機能化も確認されました。AI、クラウドサービス、ブロックチェーンなど新たな技術基盤が攻撃にも取り込まれるなか、個々の脅威への対応だけでなく、攻撃の傾向を俯瞰しながら継続的に対策を見直していく重要性が改めて示された一ヶ月でした。

1. AIとサイバーセキュリティの動向

AIが変える攻撃と防御のスピード競争

2026年7月は、AIがサイバーセキュリティにもたらす変化がより鮮明になった一ヶ月でした。
AppleはAIを活用して発見された脆弱性に対応するため、iOSやmacOSなどへ緊急アップデートを実施しました。一方で、攻撃側もAIを利用して攻撃コードの生成速度を高めており、防御側との「AI主導のスピード戦」が新たな局面を迎えています。
また、AIコーディングアシスタントの挙動がEDRに誤検知される事例も報告され、Sophosなどによる検知ルールの見直しも進められました。AIは防御力を高める一方で、新たな運用課題も浮き彫りになっています。

さらに、AIを攻撃の実行主体として活用する新世代の脅威アクター「Neo Cell」も確認されています。人間が攻撃方針を決定し、AIエージェントがマルウェア開発や回避行動などを自律的に実行する「Human-commanded, AI-executed」という新しい攻撃パラダイムは、AIが防御だけでなく攻撃のあり方そのものを変え始めていることを示しています。

2. 信頼された環境を狙う攻撃の動向

開発環境・クラウドサービス・新たな基盤への拡大

攻撃者が悪用する対象も広がりを見せました。
ChocoPoC RATはGitHub上の偽CVE実証コードやPythonパッケージの依存関係を悪用し、開発者やセキュリティ研究者を狙うサプライチェーン攻撃を展開しました。また、FakeGitではAI SkillsやMCPサーバになりすました大量の偽GitHubリポジトリを展開し、AIエージェント自身を騙して悪意あるリポジトリを推奨させる「AgentBaiting」の手法も報告されています。

さらに、ToddyCatはGoogle APIを利用した長期潜伏、HOLLOWGRAPHはMicrosoft 365カレンダーを利用した通信、UAT-11795はPolygonブロックチェーン上のスマートコントラクトをC2インフラとして利用するなど、正規サービスや新しい技術基盤へ攻撃を組み込む動きも目立ちました。攻撃者が「信頼されている環境」を足掛かりとする傾向が、一段と鮮明になっています。

3. マルウェアの最新動向

検出回避・多機能化・マルチプラットフォーム化が進展

7月は、マルウェアそのものの進化も数多く確認されました。
LabubaRATはRust言語で開発され、NVIDIA関連ソフトウェアへの擬態による検出回避を実装しています。TrickBotの新たな変種では、DNSトンネリングやタスクスケジューラ、NTFS代替データストリーム(ADS)を悪用した潜伏手法が確認され、正規機能を利用した隠蔽技術も高度化しています。

また、ClickLock StealerPamStealerCrashStealerはmacOSを標的とした新たな情報窃取手法を実装し、QuimaRATはWindows・Linux・macOSの主要な3つのOSを同時に標的とする対応するMaaS型RATとして登場しました。さらに、GigaWiperではバックドアや情報窃取、偽ランサムウェア機能を組み合わせた多機能型ワイパーへの進化も明らかとなっており、マルウェアは単一の役割を担う存在から、より柔軟で高度な攻撃プラットフォームへと発展しつつあります。

7月のまとめ

7月は、AI技術の活用拡大に加え、GitHubやMicrosoft 365、Google APIなど信頼された環境を悪用する攻撃、そして検出回避や多機能化が進むマルウェアなど、多様なテーマが取り上げられました。それぞれ異なる事例ではあるものの、「AIや信頼された環境をいかに攻撃へ取り込むか」という攻撃側の工夫が、さまざまな場面で見られた一ヶ月だったと言えそうです。

一方で、防御側にもAIを活用した脆弱性発見や検知ルールの見直しなど、新たな取り組みが進んでいます。攻撃者がAIやクラウドサービスなど最新の技術を積極的に取り込むなか、防御側にも技術や運用の継続的なアップデートがこれまで以上に求められています。

個々の脅威を追いかけることも重要ですが、月ごとの動向を振り返ることで、攻撃の傾向や変化が見えやすくなることもあります。
今後も「ほぼこもセキュリティニュース」では、日々のニュースだけでなく、その背景にある流れにも注目しながら情報をお届けしていきます。

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