この記事はFiligran社のプレスリリースを日本語に翻訳したものです。
Filigran raises $35M in series B funding to drive global expansion and product innovation
https://filigran.io/press-releases/filigran-raises-35m-series-b/
ヨーロッパのサイバー技術企業Filigran社、シリーズB資金調達を完了―Insight Partnersが主導し、AccelとMoonfireが引き続き支援
フランス・パリ、2024年10月28日
ヨーロッパのサイバー技術企業Filigran社は、本日、シリーズB資金調達で3,500万ドルを調達したことを発表しました。この資金調達は、グローバルなソフトウェア投資会社であるInsight Partnersが主導し、既存の投資家であるAccelとMoonfireからの継続的な支援を受けて実現しました。この新たな資金調達は、同社が数か月前に実施した1,600万ドルのシリーズA調達に続くもので、Filigran社の目覚ましい成長と、グローバル展開の拡大および製品革新の加速に対する強い意欲を示しています。この資金は、特に米国や太平洋地域でのグローバル展開を推進する一方、AIおよびデータエンジニアリング分野に焦点を当てた製品革新をさらに支援するために活用されます。
Filigran社は、Samuel Hassine氏とJulien Richard氏によって2022年に設立され、オープンソースプラットフォームであるOpenCTIおよびOpenBASを統合したXTM(eXtended Threat Management /拡張型脅威管理)スイートを通じて、サイバー脅威の予測能力を革新しています。このXTMスイートは、組織が脅威環境を把握し、インシデントを予測・検知し、対応時間を短縮するだけでなく、重要なインフラをストレステストし、持続可能な長期的なサイバーセキュリティ戦略を設計するのを支援します。
Filigran社の脅威インテリジェンスソリューションは、Airbus、Marriott、Thales、Hermès、Rivian、Bouygues Telecomといった国際的な企業に採用され、その利用者層は拡大し続けています。また、欧州委員会、FBI、ニューヨーク市サイバー司令部、米国およびオーストラリアの複数の連邦機関、オランダ国家警察、さらに欧州の複数の省庁など、公共部門の組織も利用しています。
グローバル展開と製品革新
シリーズB資金調達は、Filigran社の成長における大きな節目の一つとなりました。Filigran社のCEOであるSamuel Hassine氏は次のように述べています。「シリーズB資金の確保は、Filigran社が短期間で達成した驚異的な進歩の証です。私たちの使命は、すべての組織に脅威インテリジェンスを提供し、それを実際に活用可能なものにすることです。この新たな資金を活用し、さらに大きな規模でこの使命を推進し、革新を続けるとともに、主要なグローバル市場への展開を加速していきます。」
「短期間で、Filigran社はセキュリティチームの脅威インテリジェンスに対する考え方を変えることに成功しました。同社のオープンソースXTMスイートは、OpenCTIとOpenBASを活用しており、ユーザーが潜在的な攻撃者に対して積極的に防御を行えるようになります」と、Insight PartnersのPrincipalであるCrissy Costa Behrens氏は述べています。「同社の目覚ましい成長と、アクセシビリティへの強いコミットメントは業界を前進させています。この投資は、グローバル展開と製品革新を後押しするものであり、私たちはこの旅路の一部であることを大変嬉しく思います。」
4,300人を超えるサイバーセキュリティ専門家やアクティブな投稿者から成る活発なコミュニティを有するFiligran社は、そのオープンソースのアプローチを通じて、サイバー脅威管理の新たな基準を打ち立てています
XTMスイートは、包括的な脅威インテリジェンスを構築し運用可能にするプラットフォームであるOpenCTIや、リアルタイムの脅威データを活用してセキュリティの脆弱性を特定する対敵模倣およびセキュリティ検証ソリューションであるOpenBASなどの強力なプラットフォームを統合しています。これらのソリューションを組み合わせることで、潜在的なリスクを統合的に把握でき、組織がサイバーセキュリティの態勢を強化することが可能になります。
シリーズB資金は、Filigran社のXTMソリューションをさらに充実させるためにも活用されます。これには、脅威駆動型のリスク評価や欺瞞技術の機能を強化し、脅威管理をより効率的に行うための開発が含まれます。これらの取り組みにより、XTMスイートはさらに進化し、サイバー脅威に対して効率的かつ精度の高いプロアクティブな対応を可能にする、包括的でエンドツーエンドな脅威管理ソリューションを提供します。
Filigran社は、Samuel Hassine氏(CEO)とJulien Richard氏(CTO)によって共同設立されました。Samuel Hassine氏は、サイバー脅威インテリジェンスおよび危機管理において15年以上の経験を持ち、以前はTaniumのセキュリティ戦略ディレクターや、フランス国家情報システム安全局(ANSSI)の脅威・リスク分析部門の責任者を務めていました。一方、Julien Richard氏は、データおよびAI分野での複雑なソフトウェア設計を手掛けながら、プロダクトおよびエンジニアリングチームを率いた20年以上の経験を持ち、YOOIのエンジニアリング部門副社長やAxwayのエンジニアリングディレクターを歴任しました。
Filigran社について
Filigran社は、2022年10月に設立され、エンドツーエンドのサイバー脅威管理を革新することに専念するサイバー技術分野の中で際立った存在となっています。同社の使命は、次の攻撃を予測し、サイバー脅威の環境や関連リスクをより適切に管理できるようにする、プロアクティブなオープンソースソリューションを開発することです。Filigran社のソリューションは、世界中の6,000を超える公共および民間組織によって利用されています。
Insight Partnersについて
Insight Partnersは、高成長を遂げるテクノロジー、ソフトウェア、インターネットのスタートアップやスケールアップ企業と提携し、業界に変革をもたらすグローバルなソフトウェア投資会社です。2024年6月30日時点で、同社は800億ドル以上の規制対象資産を運用しています。Insight Partnersは、世界中で800社以上に投資しており、55社以上のポートフォリオ企業がIPOを達成しました。ニューヨーク市に本社を置き、ロンドン、テルアビブ、ベイエリアにもオフィスを構えています。Insight Partnersの使命は、革新的な経営者を見つけ、資金を提供し、彼らが成長の過程で必要とするソフトウェアに関する実践的な専門知識を提供することで、初回投資からIPOまでの成功を支援することです。Insight Partnersやその投資についての詳細は、insightpartners.comをご覧いただくか、X(旧Twitter)で@insightpartnersをフォローしてください。
OpenCTIとは
サイバーセキュリティにおける課題は、膨大な脅威情報の分散、リアルタイム分析の難しさ、組織間での情報共有の非効率性です。これにより、脅威への迅速な対応が困難になり、攻撃リスクが増大します。
OpenCTIは、サイバー脅威インテリジェンスの管理・分析を行うオープンソースプラットフォームで、脅威情報の収集、共有、可視化を効率化し、セキュリティチームの意思決定をサポートします。
OpenCTIに関する詳細については、下記よりご覧ください。
関連記事
2024年11月、Filigran社のCEOであるSamuel Hassine氏が来日し、弊社がインタビューを行いました。
そのインタビューの様子を公開しておりますので、ぜひご覧ください。(約15分程の動画です)
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