近年のSNSやその他のメディアを通じた情報作戦は、ハイブリッド戦の一環として顕著となり、生成AIの普及がこれを一層加速させています。悪意を持ったアクターが、社会的議論を歪曲し、フェイクニュースを広める手段として生成AIツールを利用している現状が社会的な問題として増大しています。
2022年のChatGPTの出現により、AIによって生成されたコンテンツはソーシャルメディア上の多様な議論で積極的に使用されるようになりました。AIによって生成されたテキストは、ソーシャルメディアにおけるコンテンツの重要な一部となっており、過去2年間の様々な情報作戦で積極的に使用されています。
さらに、AI技術の発展に伴い、情報拡散に重大な影響を与えるのは文章だけではなくなっています。2023年から2024年初頭にかけて、AIによって生成された画像や動画も情報作戦において重要な役割を果たしました。
AIにより生成されたコンテンツの検知および分析は、情報作戦の分析に不可欠となっています。本ウェビナーでは、まず弊社のパートナーであるイスラエルのCyabra社より、同社のSNS分析プラットフォームに追加された最新機能であるディープフェイクビデオの検知機能についてご説明いたします。その後、弊社による直近の情報作戦の分析事例を元に、画像コンテンツがいかに情報の拡散に効果的に貢献しているのかをご覧いただきます。
ウェビナー概要
開催概要
タイトル | 情報作戦における生成コンテンツ |
日時 | 2024年4月16日(火) 15:30~17:00(15:15入室開始) |
会場 | オンライン(Zoom) |
対象者 | 企業及び官公庁でサイバー関連の業務に従事されている方、メディア、報道機関の方 大手企業・官公庁のセキュリティ責任者、CSIRT担当者、CISOなど |
費用 | 無料 |
参加申込 | こちらのフォームよりご登録ください |
主催 | 株式会社テリロジーワークス ※テリロジーワークスのプライバシーポリシーに同意したうえでフォームをご送信ください |
プログラム
※当日までに変更になる場合があります。
イントロダクション
株式会社テリロジーワークス 代表取締役社長 宮村 信男
【講演】Illuminating the Hidden – ディープフェイクにより作成されたコンテンツの検知
Cyabra社 EMEA & APAC統括VP Assaf Danby氏
CyabraのEMEA & APAC統括VPであるAssaf Danby氏が、フェイクニュースの危険性、およびその検知のための実践的な手法に関する洞察を提供します。本セッションでは、Cyabraの技術がいかにディープフェイクによる虚偽の情報を検知し、SNSにおける健全な情報空間を守る事ができるのかについて、実際の事例を元にご説明を行います。それを通じて、フェイクニュースやディープフェイクの拡散に効果的に対抗していくための方法について、理解を深めて頂く事ができます。
※本セッションは逐次通訳にて実施いたします。
質疑応答
Assaf氏への質問に回答します。
【講演】2024年台湾総統選挙をめぐる情報作戦におけるビジュアルコンテンツの活用
株式会社テリロジーワークス アナリスト 浅井 千晴
情報拡散におけるビジュアルコンテンツの利用が増加しています。画像や動画はSNSユーザーの目を引きやすく、効果的にメッセージを伝えることができるため、情報拡散キャンペーンにおいても積極的に利用されています。SNS上の情報作戦においてビジュアルコンテンツがどのように拡散されているのか、2024年1月に行われた台湾総統選挙に関わる情報作戦の事例をご紹介します。さらに、台湾現地の人々に行ったインタビューの結果を抜粋し、生成コンテンツの潜在的な影響についても考察します。