
Braveはオープンソースで開発されているChromiumベースのWebブラウザです。
デフォルトで広告やトラッカーをブロックするなどの機能的な要素も作用し、動作が軽快なブラウザとして人気です。
このBraveに新たな機能が追加されました。
- custom scriptlets
名前の通り、動きを変更できるスクリプトの機能です。
あらかじめ作成しておいたスクリプトを特定のページに対して追加して利用することができるようになります。
通常自分の作成したWebサイトは自分でコンテンツを変更して利用することができますが、他の人が作成して公開しているWebサイトは閲覧することはできても、コンテンツを変更して利用することはできません。
それを可能にしてしまえる機能になっています。
もともとは広告ブロックの機能のデバッグ用として生まれた機能のようなのですが、有効性が高いということで、ユーザ向けに公開されることになったようです。
この機能を使うと、次のような変更を実施できます。- プライバシーに関連する変更
JavaScriptベースのトラッカーをブロックするスクリプトを作成する、フィンガープリンティングAPIをランダム化する、Google Analyticsスクリプトをダミーバージョンに置き換えて本来の機能を果たせなくする、などが可能です。 - カスタマイズとアクセシビリティに関連する変更
サイドバー、ポップアップ、フローティング広告、煩わしいウィジェットを非表示にしたり、サポートされていないサイトでもダークモードを強制したり、コンテンツ領域を拡張したり、無限スクロールを強制したり、テキストの色とフォントサイズを調整したり、非表示のコンテンツを自動展開したりできます。
- プライバシーに関連する変更
この機能は非常に強力です。
強力な機能は便利な一方、危険でもあります。
現在、この機能は開発者モードを有効にした際に利用できるようになっているので、誤って有効にしてしまう危険は高くはないかもしれません。
しかし、脅威アクターが巧みに誘導して有効にされてしまう、他のマルウェアに設定を変更されてしまう、などの事態も連想してしまいます。
便利なものを使う際にはその便利なもののことをよく知り、わかったうえで利用することが必要に思えます。
Using custom scriptlets to make the Web work the way you want
https://brave.com/privacy-updates/32-custom-scriptlets/
この記事をシェア |
---|