VPNLab.netは、格安VPNサービスでした。
VPNLab.netは年額60ドルでVPNアクセスを提供するサービス会社でした。
格安なためか利用者は多くいました。
そして、利用者の中に犯罪者も多く含まれていたことが確認されています。
このサービスのサービスポイントはいくつもの国にあったため、いろいろな国のユーザの通信の多くの部分を隠ぺいすることに利用することができました。
今回Europolが音頭を取って、ドイツ、オランダ、カナダ、チェコ共和国、フランス、ハンガリー、ラトビア、ウクライナ、米国、英国の法執行機関が連携してテイクダウンを実施しました。
15台のサーバが押収され、現在データの解析が進められています。
このため、現時点で当該のURLにアクセスすると「THIS DOMAIN HAS BEEN SEIZED Since 17 January, 2022」と表示されます。
Europolが用意した代替のコンテンツです。
犯罪者によって利用されていたからといって、営業を終了しなければならなかったのか、わからない面もあるように思います。
しかしその一方、こういった情報も確認されています。
- 少なくとも150のランサムウェア攻撃で利用された
この直接的な結果として6000万ユーロ(68.3百万ドル)の経済的損害を引き起こしました。 - 捜査協力要請に応じなかった
Europolをはじめとした各国の法執行機関がサービス会社に犯罪捜査への協力を要請しましたが、情報提供に応じませんでした。
現在、押収した機器の解析が実施されています。
顧客情報もそこに保存されていることでしょうから、いくつもの犯罪組織の検挙につなげることができるかもしれません。
サービス会社の所有者や運営者はまだ特定されておらず、起訴も逮捕もされていません。
事実関係が確認され次第、事態は進展するのかもしれません。
これでよかったのだとは思うのですが、すこしモヤモヤする部分もある感じがします。
参考記事(外部リンク):Unhappy New Year for cybercriminals as VPNLab.net goes
offline
www.europol.europa.eu/media-press/newsroom/news/unhappy-new-year-for-cybercriminals-vpnlabnet-goes-offline
この記事をシェア |
---|