アメリカの8つの州でデジタルIDとデジタル運転免許が始まるとアナウンスがありました。
アリゾナ、ジョージア、コネチカット、アイオワ、ケンタッキー、メリーランド、オクラホマ、ユタ、です。
この取り組みが進むと、iPhoneとAppleWatchのウォレットが運転免許証になります。
FaceIDとTouchIDなどのデバイスの機能を使うことで、登録者以外がその利用ができないように制限する機能は搭載できるということです。
この取り組みが進むことで、人々の利便性はどんどん大きくなっていくことでしょう。
その一方で、安全性のほうは必要十分に準備が進んでいるのでしょうか。
安全性にもいろいろな方向性があります。
Electronic Frontier Foundation(EFF)は、「ドアを通り抜けたり、コーヒーを購入したりするたびに、イベントの記録が収集されて集約されます」と警鐘を鳴らしています。
人々とそのデータを追跡したり、データをセキュリティの脅威にさらしたり、ということに対して、あらかじめ考えておく必要があります。
スマートフォンの重要性が増すことそのものについて考える場合においても、経済的理由でスマートフォンを維持することが困難なケースにどう対応していくか、というようなことも出てくると思います。
もちろん電子データですから、偽造やコピーなどについても考えておく必要があることは明白でしょう。
日本でも内容に違いはありますが、運転免許証をはじめとしたいろいろなIDを電子化していく取り組みが始まろうしています。
いたずらにこういった活動にブレーキをかける必要はないと思いますが、類似の取り組みの教訓はどんどん参考にし、よりよいものを作り上げていくことができればいいですね。
推進派も反対派も、それぞれの意見の真意をよく理解することが必要かもしれません。
参考記事(外部リンク):Digital State IDs Start Rollouts Despite Privacy Concerns
threatpost.com/digital-state-ids-rollouts-privacy/169136/
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