もうあれは4年前だったのですね。
違法な市場のひとつであるAlphaBayは、2017年7月にテイクダウンされ、運用を終えました。
当時のAlphaBayがどんなものだったか、思い出してみましょう。
- Torで展開されているサービスだった
- 20万人以上のユーザーと40,000人のベンダーが違法な商品を販売するために集まる場所だった
- 暗号資産で取引できるマーケットだった
Bitcoin, Monero, Ethereumなどです。 - 麻薬や有毒化学物質のリストが250,000を超え、マルウェア、ハッキングツール、銃、偽の文書などが100,000件以上取り扱われていた
- マーケットは数億ドルのマネーロンダリングにも使用された
とにかく巨大なものだったわけです。
そんなAlphaBayが再び動き始めるようです。
といっても、コピーではないようです。
特徴とされているものをいくつか挙げてみましょう。
- 従来のAlphaBayの正確なレプリカではない
- オリジナルへのオマージュであり、現在亡くなったとされるAlphaBayモデレーターのAlexandreCazesへのオマージュである
- 従来のAlphaBayの元のモデレーターであると信じられている脅威アクターDeSnakeによって進められている
- 「フォーラムで活動している脅威の攻撃者は、すべてのサーバーが押収されたとしても資金を引き出すことができる」と主張している
- 違法薬物、COVID-19ワクチン、ランサムウェアに関する投稿が禁止されている
- ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、キルギスタンに関連する脅威活動に関連する投稿を削除し、これらの国の法執行機関による不要な注意を回避する
- 「有名な銀行のトロイの木馬のソースコードを更新する」ことを公言している
現時点ではそのトロイが何を指すのかは明らかになっていない
物事を変えようとするとき、表面に表れている事象に対応するだけでは十分ではないのかもしれません。
今回のように代わりとなる何かが出てきてしまうだけなのかもしれません。
根本的な何かを変えることができた時、それを取り巻く環境に変化が生じ、目指したかった新しい状態とできるのかもしれません。
根本的な何か、それは何でしょうか。
来週、「ほぼこも」はお休みです。
次の更新は2021/8/23以降です。
参考記事(外部リンク):Rogue Marketplace AlphaBay Reboots
threatpost.com/rogue-marketplace-alphabay-reboots/168648/
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