
仮想誘拐詐欺というものがでてきています。
これは何でしょうか。
- テキストメッセージが来る
犯罪者からテキストメッセージが送られてきます。
内容はこうです。
「愛する人を誘拐した。身代金がすぐに支払われない場合、愛する人に対する重大な暴力を行使する。」
しかし、落ち着いてください。
これは実際の誘拐である可能性は確かにありますが、そうではないかもしれません。
今回確認されているいくつかの例では、実際の誘拐ではありませんでした。 - 写真や動画が来る
犯罪者は被害者の愛する人の本物と思われる写真や動画を送信してくるのですが、これはフェイクです。
公開されている画像などから生成されたものが使われたりします。
よく見ると、タトゥーや傷跡の欠落、体型の不正確さがあるなど、実際の写真ではないことが確認できる場合があります。 - 時間制限付きのメッセージ機能を使う
犯罪者は連絡の道具として、時間制限付きのメッセージ機能を使う場合があります。
これは急いで連絡をさせるという表の意味の他に、被害者が画像を分析する時間を確保することができないように制限する意図も含まれていると考えられます。
ややこしい話です。
単に思い付きでこういった行為を無作為に実施される危険もありそうですし、行方不明者の情報をもとにしてこういった行為に及ぶことも発生していると考えられます。
どう対応することができるでしょうか。
- 情報公開には注意する
行方不明者の情報をオンラインに投稿する場合は、詐欺師があなたの大切な人に関する偽の情報を使って連絡してくる可能性があることに留意する必要があります。
旅行中などに、見知らぬ人に個人情報を提供しないようにすることも必要でしょう。 - コードワードを設定する
あなたやあなたの大切な人だけが知っていて、コミュニケーションに使用できるコードワードを設定することが推奨されています。
ドラマの中の世界のように感じることですが、なにか真実を確認できる方法を設定しておくことは役に立つかもしれません。 - 本人と連絡を取る
緊急での連絡に焦ってすぐに身代金を支払ってしまうのではなく、まずは本人に連絡をとることを試みてください。
いろいろな便利なものが出てきていますので、従来よりもこの種の詐欺の実現性が上がり、巧妙さが上がってしまっています。
なかなか虚偽の情報だと判別することも難しくなってきていると思われます。
この話は単なる想定された問題ではありません。
すでに顕在化した脅威として認識する必要のある一つの犯罪の形式となっています。
Criminals Using Altered Proof-of-Life Media to Extort Victims in Virtual Kidnapping for Ransom Scams
https://www.ic3.gov/PSA/2025/PSA251205
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