VerifTools終了

VerifToolsは、偽造ID提供サービスです。
これが展開されていたVerifToolsマーケットプレイスが閉鎖されました。
このVerifToolsマーケットプレイスは現在すでにトップページが変更され、訪問したとしてもサービスが終了したことがわかるのみとなっています。

VerifTools は、さまざまな身元確認システムを回避したり、盗難または偽造された身元を装ったりするために使用される偽造文書(運転免許証、パスポートなど)の作成と購入を仲介する著名なプラットフォームでした。
他人に成り済ましたいといったケースもあるでしょうが、単に年齢制限を回避するような目的でも利用されるものだったようです。
閉鎖に先立って行われた捜査の結果、VerifToolsが米国全50州および複数の外国の偽造身分証明書を、わずか9ドル相当の仮想通貨で購入できる内容のサービスだったことがわかりました。
このサービスは単価は低いですが相当な利用があったようです。
FBIは、VerifToolsマーケットプレイスに関連して約640万ドル相当の不正収益を確認しました。
640万ドルというとおよそ9億4400万円くらいです。9ドルの単価でこの金額です。いったいいくつの偽造IDを提供したのでしょうか。

今回の作戦では、サービスとしてはマーケットプレイス用のドメインを2個とブログ用を1個が押収されています。
そしてこれらは2台の物理サーバと21台以上の仮想サーバで動作していたものだったのですが、これらも押収されています。
この犯罪システムの管理者や関係者の逮捕はまだ実現できていませんが、押収したシステムの解析を進め、逮捕につなげていく予定ということです。

犯罪に関与した人物が逮捕された場合、どんな罪になるのでしょうか。
今回の例ではオランダが舞台なのですが、オランダで逮捕となった場合、偽造身分証明書や偽造支払いを使用した個人の罪は最高6年の懲役刑になるそうです。
これは犯罪システムの提供側の罪のほうではなく、犯罪システムを利用した側の罪の話です。

いくら安くで簡単に手に入るといっても、偽造IDの利用は完全に悪いことです。
悪いことはできないですね。

U.S. Government Seizes Online Marketplaces Selling Fraudulent Identity Documents Used in Cybercrime Schemes
https://www.justice.gov/usao-nm/pr/us-government-seizes-online-marketplaces-selling-fraudulent-identity-documents-used

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