2025年8月なにが起きた?ほぼこも的セキュリティまとめ

※この記事の全文は、2025年8月に「ほぼこもセキュリティニュース」で取り上げた情報をもとに、生成AIによって自動的に構成・要約しています。

夏休みやお盆休みで、少しリズムが変わった方も多いかもしれません。
とはいえ、セキュリティのニュースは、休暇に合わせて止まってはくれません。

というわけで、今月もお届けします。「ほぼこもセキュリティニュース・月イチまとめ」第4回。
生成AIの力を借りつつ、2025年8月のトピックをゆるっと振り返っていきます。

「そういえばこんなこともあった」と思い返していただける、ちょっとした整理の時間になれば幸いです。
休暇明けの頭を整えるつもりで、軽やかに情報をキャッチアップしていきましょう。

それでは、8月のニュースを見ていきましょう。

サイバーセキュリティトレンドの概観:2025年8月の振り返り

2025年8月のサイバーセキュリティ動向は、VPNやメッセージ基盤の脆弱性から、AIやモバイルをめぐる新たな課題と対策まで、多方面に広がりました。
フィッシングやマルウェアの脅威は相変わらず進化を続ける一方で、GoogleによるAndroidアプリの開発者検証強化やMicrosoftのAI活用の取り組みなど、防御側の新たな動きも見られました。
リスクと対策が並走した、バランス感のある一か月だったといえるでしょう。

VPNをはじめとする基盤システムの脆弱性

SonicWall SSL VPNを含む各種製品でゼロデイ脆弱性が報告され、パッチ適用後も不正アクセスが確認されるケースがありました。さらにMicrosoft ExchangeWinRARにも脆弱性が見つかり、Patch Tuesdayでは多くの修正がリリースされています。VPNや業務ソフトなど、広く使われる基盤技術に潜むリスクが改めて浮き彫りになった一件でした。

AI関連のリスクと活用の進展

NVIDIAのTriton Inference Serverに深刻な脆弱性が見つかり、AIインフラが新たな標的となる現実が浮き彫りになりました。さらに、生成AIの利用拡大に伴い、画像入力を悪用した攻撃が可能であることも研究で示されています。利便性の裏で、生成AIそのものが新たなリスク要因となり得ることを示す動きです。
一方で、MicrosoftのProject Ireは、ソフトウェア全般を自律的に分析・分類できるAIエージェントのプロトタイプです。防御の現場ではマルウェア解析への活用が期待されており、セキュリティ分析の効率化に大きく寄与する可能性があります。

フィッシング攻撃の多様化

TikTokショップを装う「ClickTok」QRコードを悪用した「Quishing」など、フィッシング手口の多様化が続きました。SNSや広告経由で利用者を誘導するケースも目立ち、従来の警戒ポイントだけでは対応しきれない状況が広がっています。利用者の行動や心理を突く設計が強まっており、より広い意味での対策が求められます。

モバイル領域でのセキュリティ強化と課題

モバイル分野では、利用者を狙う攻撃と防御の強化が並行して報告されました。NFCを悪用して金融情報を盗み出すトロイの木馬「PhantomCard」が確認され、非接触決済の普及に伴う新たなリスクを示しました。
一方でGoogleは、Androidデバイスにインストールされるすべてのアプリに開発者検証を必須化する方針を発表。従来のPlayストア中心の検証では防ぎきれなかった野良アプリや非公式ストア経由の流通にも制限がかかることとなり、不正アプリ抑止に大きな効果が期待されています。

継続するランサムウェア・マルウェアの脅威

ActiveMQの古い脆弱性(CVE-2023-46604)はこれまでも様々な攻撃に悪用されてきましたが、8月には新たに「DripDropper」と呼ばれるローダーによる悪用が確認されました。侵入後に正規パッチを適用して経路を塞ぐといった手口も報告されており、攻撃者の巧妙さが増しています。

また、広告経由で拡散される「PS1Bot」マルウェアも登場し、利用者環境への影響が懸念されています。システムの根幹を狙う攻撃は引き続き続いており、継続的な監視とパッチ適用の徹底が求められます。

8月のまとめ

2025年8月は、VPN機器やActiveMQといった“縁の下”を突かれる事例が目立ちました。攻撃を仕掛けた後に攻撃者がわざわざ正規パッチまで当てて帰る、という逆説的な「丁寧さ」には、もはや苦笑いしか出ません。

一方で、AIやモバイルの分野では、防御側の新しい取り組みも見られました。Microsoftの「Project Ire」はソフトウェアを自律的に分析するAIエージェントとして今後の活用が期待され、GoogleによるAndroidアプリの開発者検証強化も、不正アプリ流通を抑える一歩となりそうです。

ただ、ClickTokやQuishingのような“人間の隙”を突くフィッシングは、相変わらず進化を続けています。技術の進歩は速いですが、攻撃者のクリエイティビティもまた衰える気配はありません。

もちろん、現場で全部に即応するのは無理があります。
それでも「どこで足をすくわれそうか」「どこに光明があるか」を押さえておくだけで、備えの質は変わってきます。

休暇明けでリズムを取り戻すのも一苦労な時期ですが、脅威の動きはそうした事情を待ってはくれません。
こちらはこちらで、しなやかに一歩先を読んでいきましょう。

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