「情報作戦」と本レポートについて
情報作戦は、現代の国際政治において重要な手段の1つであり、社会に大きな脅威を与え続けています。情報作戦とは、特定の主張や言説を組織的に流布・浸透させることで、標的とする主体の思考・感情・行動を自らに利する形に変容させ、目標を達成しようと試みる一連の行為を指すと言えます。
本レポートは、2021年にSNS上の日本人ユーザー間で拡散された情報について分析することを目的にして作成されました。収集された情報に基づいて特徴的なトピックが選定された後、テリロジーワークスのアナリストによって情報作戦の分析がなされました。
免責事項
テリロジーワークス社は今回の調査において、情報作戦において用いられる情報の性質やその真偽を判定する立場にありません。従って、本レポートでは「誤情報」、「偽情報」、「プロパガンダ」などの、情報の性質や真偽などに基づいた情報作戦の分類は行っていません。
またテリロジーワークス社は、いかなる活動家団体、政党、その他の政府組織とも関係がありません。本レポートにおける情報作戦の分析は、情報拡散に関与する主要な参加者、戦術、技術を理解するために独自に行われたものです。 本レポートは、事実に基づいて中立的な立場から分析されたものであり、記述される団体や組織について評価を行うものではありません。
当レポートの公開は、官公庁にご所属の方向けに限らせていただきます。ご了承ください。
レポート概要
第1章 情報作戦のターゲットとしての日本
日本を標的とする可能性のある情報作戦について、その概観を分析します。
第2章 SNSにおける情報作戦を分析するための術語
情報作戦に関する主要な理論的な術語を紹介します。
第3章 2021年における日本のイベント及び関連するナラティブ
2021年に日本で起きた重要なイベントをまとめ、その上で、分析対象とする情報作戦を選別します。(参考資料:図1)
第4章 2021年における日本での情報作戦トップ3
2021年に日本を標的として実施された主要な情報作戦3つについて分析を行い、関与するアクターや使用される戦術及び技術を示します。
- ナラティブ1:「日本政府は福島原発の処理水放出計画を変更すべきだ。」
放出計画に反対する組織は、2023年に予定される本計画の円滑な実行を妨げる目的で、このようなナラティブを拡散する可能性があります。 - ナラティブ2:「日本政府は、東京オリンピック大会を開催するべきではなく、中止もしくは延期にすべきだ。」
東京オリンピック大会の開催に反対する組織が、このようなナラティブが活発に拡散した場合、大会を予定通りに実施することが困難になっていた可能性が否定できません。
- ナラティブ3:「日本政府が講じている新型コロナウイルス対策の措置は十分ではない。」
日本政府による新型コロナウイルス対策に反対する組織が、このようなナラティブを活発に拡散し続けた場合、感染症対策の措置によって制限を受けている国民の間で政府に対する不満が増大し、国内情勢の不安定化につながる恐れがあります。
第5章 2021年における日本を標的とする情報作戦の特徴
2021年に日本を標的とした情報作戦の特徴(拡散ネットワーク、主要なナラティブ、使用された戦術など)をまとめます。
第6章 展望及び推奨事項
2022年に起こり得る日本を標的とした情報作戦について展望を描き、考え得る対策について推奨事項を示します。
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