最近のハマスによるイスラエル攻撃を受けて、Cyabra(サイアブラ)は主要なソーシャルメディアプラットフォームで関連するフレーズやハッシュタグを分析しました。この分析から、SNS上での偽情報の拡散とその影響の大きさが示されています。
サイアブラは、テルアビブ(イスラエル)を拠点とするSNSのリアルタイム監視を得意とする先進の脅威情報企業です。オンラインの危険な行動者やディスインフォメーション、ボットネットワークを迅速に特定します。
彼らからの分析レポートが届きましたので、日本語翻訳したものを公開いたします。
※レポート内で取り上げられているSNSの投稿には、暴力的な画像や映像を含んでいるものもありますので、閲覧にはご注意ください。
レポートサマリー
- 調査結果:
- SNS上で、今回の戦闘に関連した734,000以上の投稿・コメントと449,000以上のアカウントを確認
- 真正性の分析を行うと、25%は偽のプロフィールで作られたアカウントであり、2日間で312,000以上の投稿・コメントが行われていた。
- 偽プロフィールのアカウントによる投稿は、2日間で5億31万以上の視聴者に到達し、371,000回以上のエンゲージメントを受け取った。
- ガザで捕らえられているIDF(Israel Defense Forces:イスラエル国防軍)兵士や民間人に関する何千もの投稿やコメントを発見。今後の捕虜交換を示唆しており、それが2億3千万以上の潜在的なビューを持っていた。
- 「ハマスはイスラエル人捕虜に人道的に対応している」といったハマスの評判向上のためのコンテンツも見られ、その中でもトレンドの投稿は280,000回以上のビューを得ていた。
- アルアクサに関する10,000以上の投稿のうち、7%が不正確で、そのコンテンツは7,686,000の潜在的なビューを持っていた。
※Al-Aqsa(アルアクサ):アル=アクサー・モスク
- 特定の偽プロファイル:
- ある不正確プロフィールを持つX(旧:Twitter)アカウントは、2日間で616回のツイートを投稿。
- このアカウントによる投稿はイスラエルとガザを宣伝するプロパガンダを含んでおり、2日間で170,000回以上のビューを獲得していた。
レポートは以下よりご確認いただけます。
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