Minecraftというゲームがあります。
世界中で人気のゲームです。
月間アクティブユーザ数は1億4000万人だそうです。すごいですね。
日本でも人気で、いろいろな年齢層の人たちがこのゲームを楽しんでいます。
そのMinecraftの利用者をターゲットにした攻撃が観測されています。
次のようなものです。
- 日本のMinecraftフォーラムに投稿されている、MinecraftAltアカウントのリストを含むふりをしているファイルとして配布される
Altアカウントとは、簡単に言うと中古のアカウントです。
基本的には誰かが使っていたアカウントを転売したもので、主にサーバーでハックをするために使われます。
規約違反行為です。
違反行為なのですが、さまざまなことが可能になるようで、この手の情報が欲しい人は少なくないようです。 - 配布されているファイルは、テキストアイコンを使用した実行可能ファイルである
- ファイルを検索し、それらを暗号化する
2,117,152バイト未満のファイルはそのまま暗号化する
これは、身代金を支払えば、元に戻るかもしれません。
2,117,152バイト以上のファイルは、2,117,152バイト以上の部分をランダムバイトで書きつぶし、それを暗号化する
これは、身代金を支払ったとしても、元に戻ることはありません。すでに破壊されています。 - 脅迫文は日本語で表記されている
マルウェアに言語判定機能は用意されていません。
このChaos Ransomware Variantは、日本語を判別できるユーザのみをターゲットにしています。 - シャドウコピーを削除する
ファイルを元に戻すことは期待できなくなります。 - データを盗むためのコードがない
外部にデータを持ち出す機能は、この亜種にはありません。 - 脅迫文が壁紙になる
脅迫文の記載されたテキストファイルの内容をそのまま画像にしたものが壁紙に設定されます。
最近の攻撃の傾向は、純粋な金銭目的の犯罪が増加していることだと思われますが、この亜種の活動はそうとは考えにくい内容になっています。
データを盗み出して二重に恐喝することもできませんし、そもそも身代金を払っても全部のファイルが元に戻るわけではありません。
手の込んだ嫌がらせ行為でしょうか。
いろいろな脅威がありますが、この脅威については、そもそも自分自身が後ろめたいことをしていなければ、始まることのない脅威なのかもしれません。
何とも言えないモヤモヤした気持ちになります。
参考記事(外部リンク):Chaos Ransomware Variant in Fake Minecraft Alt List Brings
Destruction to Japanese Gamers
www.fortinet.com/blog/threat-research/chaos-ransomware-variant-in-fake-minecraft-alt-list-brings-destruction
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