
Androidは多く利用されているOSです。
Androidは、さまざまな機器で利用されています。
スマートフォンやタブレットをはじめ、スマートウォッチ、テレビ、さらには一部の家電製品など、多岐にわたる機器が含まれます。
多くの環境で利用されていて利用者の多いシステムは、通常の利用者だけでなく、脅威アクターにも注目される対象となります。
2025年12月、今月もGoogleからAndroidの更新の情報が届けられていますが、そのなかにはすでに脅威アクターによって悪用が開始されていることが確認されているものも含まれています。
いくつか見てみましょう。
- CVE-2025-48633
この脆弱性の種別は、IDです。
IDは、Information Disclosureです。
これは通常ソースコード内のコメントに機密情報や攻撃者にとって有用な情報が含まれている状態を意味します。
レガシーシステムの移行時、開発者のセキュリティ意識不足、コードレビューの不徹底なプロジェクトなど、残念な事情でこの問題となる場合があります。
対象となるAndroidのバージョンは、13、14、15、16です。 - CVE-2025-48572
この脆弱性の種別は、EoPです。
EoPは、Elevation of Privilegeです。
通常の権限を持つユーザーやアプリケーションが、セキュリティの脆弱性を悪用して、本来の権限を超える管理者権限や特権を取得することを可能としてしまうタイプの脆弱性です。
対象となるAndroidのバージョンは、13、14、15、16です。
これらの脆弱性は、まだ公表プロセスが進みきっていない状態です。
このため、詳細の情報はまだ公開状態になっていません。
これら2つはすでに実際の脅威の中で悪用が開始されている情報が添えられていますが、他の脆弱性も悪用の準備が進んでいるものが含まれていることも考えられます。
手遅れとなってしまう前に、せっかく入手できる更新を手元の環境に適用してしまっておきましょう。
デバイスメーカによって、更新の入手方法は異なります。
日頃からその手順を確認しておき、定期的に更新する習慣をつけましょう。
そして、今回のような情報があった際には、いつも通り更新しているので今回も焦る必要はなかったと思えるようにしましょう。
健全なパッチケイデンスで心も環境も安定させましょう。
Android のセキュリティに関する公開情報 – 2025 年 12 月
https://source.android.com/docs/security/bulletin/2025-12-01?hl=ja
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