2025年10月なにが起きた?ほぼこも的セキュリティまとめ

※この記事の全文は、2025年10月に「ほぼこもセキュリティニュース」で取り上げた情報をもとに、生成AIによって要約・構成しています。

秋が一段と深まり、朝晩の空気には少しずつ冬の気配が混じりはじめました。
気候は穏やかでも、サイバーセキュリティの現場は依然として波乱含みです。

というわけで、今月もお届けします。「ほぼこもセキュリティニュース・月イチまとめ」第6回。
生成AIの力を借りながら、2025年10月に注目を集めたトピックを振り返ります。

一か月の動きを俯瞰しながら、「このニュース、気になってたな」と思い返していただける時間になれば幸いです。

サイバーセキュリティトレンドの概観:2025年10月の振り返り

2025年10月のサイバーセキュリティ動向は、MatrixPDFやChaosBot、GlassWormといった新種マルウェアの出現により、攻撃手法の多層化が一段と進んだ月でした。
Discordやブロックチェーンなど、正規の通信基盤を悪用する傾向が強まる一方で、BlueNoroffによる標的型キャンペーンやCopilotの悪用事例など、人とツールの関係性を突く攻撃も目立ちました。
開発・運用・利用の各レイヤーに潜むリスクが同時多発的に表面化し、セキュリティ対策の包括性が改めて問われた一か月でした。

進化する初期侵入とマルウェア感染の手口

10月は、初期侵入から感染に至る手口がより多様化しました。MatrixPDFはPDFを悪用して利用者を誘導する新たなフィッシング手法として確認されています。加えて、Comet AIブラウザの乗っ取りや、Klopatra RATGlassWormといったマルウェアが端末制御や開発環境の侵害が報告されており、初動検知と端末保護の重要性が改めて浮き彫りになっています。

既存ソフトウェアの脆弱性とパッチ対応

10月のPatch Tuesdayでは、Agereモデムドライバやリモートアクセス機能に関する特権昇格脆弱性など、悪用報告のある欠陥に対する修正が配布されました。これと並行して、GoAnywhere MFTTP-Link OmadaシリーズWSUSなどでも重大な脆弱性が報告されています。脆弱性の発見が相次ぐ状況であるため、迅速なパッチ適用と更新手順の整備、検証体制の強化が不可欠です。

攻撃基盤の拡張と新たな通信手法

攻撃者は通信経路やプラットフォームを巧みに利用しています。Detour DogによるDNSの悪用や、PhantomRavenによるnpm依存関係の汚染が確認されました。加えて、新たに報告されたRust製マルウェアChaosBotはDiscordをC2に用い、CiscoVPNやActive Directoryのサービスアカウントを標的にDLLインジェクションやWMIで権限を拡大します。業務ツールやコミュニケーション基盤の監視範囲拡張が求められます。

標的型キャンペーンと組織的活動の活発化

BlueNoroffは「GhostCall」「GhostHire」といったキャンペーンで金融やブロックチェーン関係者を狙っている活動が継続しています。また、GOVERSHELLのような多言語対応マルウェアによるスピアフィッシングも観測され、攻撃は国境や言語を越えて展開されています。こうした動向を踏まえると、業種や地域を問わず、幅広い組織で警戒を強める必要があります。

生成AI・プラットフォーム悪用の拡大

生成AIや大規模プラットフォームが攻撃経路として悪用される事例が増えています。Microsoft Copilotを悪用したフィッシング誘導や、YouTube上のゴーストネットワークによるマルウェア配布が確認されました。さらに、Herodotusのように人間の行動を模倣して検知を回避する手法も登場しています。便性を支える仕組みそのものが攻撃対象となりつつあり、技術の進化に即した新たな防御体制が求められています。

10月のまとめ

10月は、PDFやブラウザ、生成AI、さらにはDiscordまで、攻撃の舞台が一気に広がった一か月でした。
正規の仕組みをそのまま悪用する動きが増え、「使うもの」と「狙われるもの」の境界がさらに曖昧になっています。

もちろん、こうした変化のすべてを完全に防ぐことはできません。だからこそ、アップデートの遅れや見慣れない挙動、いつもと違う通信先など、日々の“小さな違和感”を見逃さないことが重要です。

年末に向けて忙しさが増す時期ですが、チームで「ここは気をつけよう」を共有しておくだけでも、防御の地力は大きく変わります。慌ただしい中でも、確かな足場を整えておきたいところです。

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