好奇心旺盛なスマート家電

いろいろと便利な家電が登場してきています。
従来の家電は、人がその場で操作して使用するものばかりでしたが、スマート家電の登場でそれは変わってきています。
インターネットを利用してスマートフォンから遠隔操作できる家電です。
スマートフォンに専用アプリをインストールすることで、スマートフォンをリモコン代わりに家電を操作したり、家電の運転状況やデータをスマートフォンで管理・確認したり出来るようになります。
家電がネットワークでつながり暮らしをもっとスマートにしてくれる、というわけです。
しかし、便利なだけでは済みそうにありません。

  • 知りたがるノンフライヤー
    こちらは登場は結構古く、2010年頃から利用されるようになってきたものです。
    油を使うのではなく、温風で食品を温める調理のできる家電です。
    ノンフライヤーのなかに、スマート家電機能を持つものが登場しています。
    スマートフォンと連携する設定を実施する中で、ユーザーの携帯電話の位置情報取得や音声録音実施の権限を要求してくるものがあることが確認されています。
    別のメーカーのノンフライヤーには、所有者アカウントを設定する際に性別と生年月日を登録させようとする内容が含まれていました。
    そして、これらの収集された情報は、中国のサーバに送信されていました。
    ノンフライヤーのメーカーが中国の企業なので自然といえば自然なのですが、なんだか釈然としません。
  • 知りたがるスマートウォッチ
    スマートウォッチも浸透してきています。
    スマートウォッチには製品によってさまざまな機能が搭載されていますので、そういった機能が魅力で購入する人が多いのでしょう。
    しかし、製品によっては過剰に権限を要求するものがあります。
    スマートウォッチにGPSでの位置情報が記録できるようなトラッカー機能がある場合には位置情報の収集の権限は必要なことが想像できます。
    しかし、それ以外にも、音声を録音する機能、保存されたファイルにアクセスする機能、インストールされている他のすべてのアプリを確認する機能、などが実現できる権限を要求するものがあります。
    どの機能も必要だと主張されれば、そういうものかという気もしなくはないですが、要求されるさまざまなすべての権限が本当に私の使用したい機能の前提として必要なのか、よくわからない場合が出てきそうです。

どんどんと新しい製品が出てきます。
そして、それらは便利な機能を提供してくれることでしょう。
しかし、便利さの裏返しで、継続的な情報漏洩などといった危険の可能性を認識する必要がありそうです。
自分の実施したいことと渡してもよい権限の関係、よく理解したうえで使いたいものです。

Why is my air fryer spying on me? Which? reveals the smart devices gathering your data – and where they send it

https://www.which.co.uk/policy-and-insight/article/why-is-my-air-fryer-spying-on-me-which-reveals-the-smart-devices-gathering-your-data-and-where-they-send-it-a9Fa24K6gY1c

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