KVRTは、Kaspersky Virus Removal Toolです。
Kaspersky社の提供するLinux環境向けの脅威チェックツールです。
どんなものなのでしょうか。
- 費用は無料
自由に利用できるツールとしてリリースされています。
費用は必要ありません。 - 対応環境はLinux
Linux向けのセキュリティ製品です。
対象とできるLinuxディストリビューションは非常に多いです。
CentOS 6.7以降、Debian GNU/Linux 10.0以降、Red Hat Enterprise Linux 6.7以降、Ubuntu 12.04以降、Rocky Linux 8.5以降などです。
他にも、いくつものディストリビューションがサポートされています。 - 機能は脅威の削除
このツールで得られる機能は、脅威の削除です。
システムメモリ、スタートアップオブジェクト、ブートセクター、オペレーティングシステム内のすべてのファイルをスキャンして、既知のマルウェアを検出します。
アーカイブされたものも含め、あらゆる形式のファイルをスキャンします。
そして、検出した脅威のファイルを削除します。 - 実行は手動
実行は、WebUI経由とコマンドラインと、どちらでも可能です。
ただし、自動的に防御してくれるようなリアルタイムスキャン機能は含まれていません。
とはいっても、コマンドラインでの実行が可能ですので、cronなどの機構を経由して定期実行することはできそうです。 - 定義ファイル更新機能は未搭載
定義ファイルの更新機能はありません。
スキャンできる内容を更新したい場合は、製品を再度入手して利用する必要があります。
有償のツールに比較すると、運用に乗せにくい面もあるものとなっていると感じます。
しかし、こういったフリーで利用できるツールが出てくると、これまで対策を行うことが難しかった環境にも適用できる可能性が広がってきそうです。
ありがたいことです。
適用場所にどういったものがぴったりなのかよく検討し、ちょうどよい対策を実行していきたいものですね。
Malware scanner for Linux systems
https://www.kaspersky.com/blog/kvrt-for-linux/51375/
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